2008年08月29日

コルマール  プティット・ヴニーズ




☆ 地図と写真(panoramio)

 コルマール (Colmar) はフランス東部、アルザス地域圏、オー・ラン県(Haut-Rhin)の県庁所在地で、人口約6万5千人。北北東64kmに、ストラスブールがある。

 コルマールは、「アルザス・ワイン街道」のほぼ中間に位置し、13世紀頃からワイン交易が盛んで、「アルザス・ワインの首都」とも呼ばれている。アルザス地方では珍しく、戦争の被害をほとんど受けておらず、古い街並みが今も残っている。

 コルマールが、歴史に登場するのは823年のことで、コルンバリウム(Columbarium、 ラテン語で鳩小屋を意味する。)として言及されている。

 884年には、フランク王カール3世(在位:881-87年)が、ここで王国議会を開催した。

 1226年には、神聖ローマ皇帝から、帝国自由都市として認められた。

 1354年、神聖ローマ皇帝カール4世(在位:1346-1378年)によって、ハーゲナウ(Haguenau、アゲノー)を首都とする十都市同盟(Zehnstädtebund, Décapole)が創られ、コルマールもこの1つとなった。これにより、帝国自由都市と同様に、権益と自由が認められた。

 三十年戦争の際には、1632年から2年間、街はスウェーデン軍に占領された。

 また、ルイ14世(在位:1643-1715年)の時代、フランドル戦争で戦った諸国が締結したナイメーヘンの和約により、この地方は、1679年にフランスに併合された。

 1871年、普墺戦争の結果、プロイセン王国から新たにドイツ帝国となった際、ドイツ帝国となった際、コルマールは、ドイツ帝国に併合された。

 第1次世界大戦後に、フランスに返還されたが、1940年にナチス・ドイツに占領された。

 1945年1〜2月、ライン川に架かる橋を守っていたドイツ第19軍団を、フランス第1軍とアメリカ第11軍団からなる連合軍が「コルマールの戦い(Colmar Pocket)」で勝利し、ドイツ軍を敗走させる突破口となった。

見所:

 コルマールは、アルザスワインの生産地をつなぐワイン街道観光の拠点で、戦災を受けなかったことから、運河沿いのプティット・ヴニーズを始め、古く美しい街並みが残っている。

○ プティット・ヴニーズ(Petite Venise)
 コルマールで最もロマンティックな地区で、細い運河に沿ってColombageと呼ばれるパステルカラーの木組みの家々が立ち並ぶ。

 石畳の通りの家々の窓辺には花が飾られ、かわいらしい雰囲気が、イタリアのヴェニスを彷彿とさせることから、プティット・ヴニーズと名付けられた。

 かつては魚市場がたち、運河を使って農産物が運ばれていた。

○ プフィステル館(Maison Pfister
 16世紀の商人の館で、コルマール最古の木造家屋の1つ。

○ メゾン・デ・テット(Maison des Tetes
 コルマールの旧市街中心部、ドミニク教会とウンターリンデン美術館の間にあるコルマールを代表する民家で、装飾の美しい17世紀のルネサンス建築。

     1898年以降、レストランと社交場になっていたが、現在はホテルとレストランになっている。

  ○ ドミニカン教会(Eglise des Dominicains
 13〜15世紀に建てられた教会で、ライン地方の初期ゴシック建築の典型。

 内部には、14〜15世紀のステンド・グラスがある。マルティン・ショーンガウアー(Martin Schongauer)の描いた傑作『薔薇垣の聖母子(Virgin of the Rose Garden)』の祭壇画が有名。

 教会の北側には、14世紀の回廊が残る、かつてのドミニコ会修道院があり、現在は8〜15世紀の古文書を所蔵する市立図書館。

 この旧修道院の北東のクレ通り(rue des Clefs)に、18世紀の市庁舎(Hôtel de Ville)がある。

○ 聖マルタン参事会教会(Collégiale Saint Martin
 1235〜65年に、バラ色の砂岩で建築されたアルザスのゴシック様式建築の傑作。

 1572年の火災で南塔が焼け落ち、大きな被害を受けたが、その3年後には、ネギ坊主形の特徴あるドームに置き換えられた。

○ ウンターリンデン美術館(Musee Unterlinden
 1232年に建てられたドミニコ派修道院を改修した美術館。

 館内には、宗教画、ステンドグラス、中世末期からルネサンス期の絵画や彫刻などの美術品や、アルザス地方で発掘された土器や石器、陶磁器、装飾品等を展示。

 コレクションの中でも、16世紀のドイツ人画家グリューネヴァルトの傑作「イーゼンハイムの祭壇画」が見所。磔刑図、復活の場面、イエスの誕生の場面などが、観音開き形式の幾枚ものパネルに描かれている。

○ バルトルディ美術館(Bartholdi Museum)
 コルマール生まれでニューヨークの自由の女神の作者として知られるバルトルディの美術館。





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posted by トラベラー at 21:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | フランス
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