☆ 地図と写真(panoramio)
リル・シュル・ラ・ソルグ(L'ile sur la Sorgue)は、プロヴァンス・アルプ・コート・ダジュール地域圏、ヴォクリューズ県、リル・シュル・ラ・ソルグ郡の郡庁所在地で、人口約1万9千人。アヴィニョン(Avignon)が、約25km西北西にある。
リュベロン渓谷の北に位置し、フォンテンヌ・ド・ヴォークリューズ(Fontaine-de-Vaucluse)の湧き水を源泉とする、ソルグ川が分流し、街は幾つもの島からなっており、「南仏のヴェニス」と呼ばれる。
古代ローマの支配した時代には、要塞があったとされ、中世には、プロヴァンス伯の領地となった。
12世紀には、城壁で囲まれ、ソルグ川が城の堀の換わりに利用されていた。
その後、ツールーズ伯の領地となり、1237年には、漁師達に特権が与えられた。
1274年には教皇領となり、教皇が訪れる街として、その守りが強化された。
その後、ソルグ川の治水が進み、運河が整備され、現在まで残る最古の水車が設置されたのは14世紀に溯る。
また、手工業が発達し、オリーブ・オイル、絹、紙、毛織物、絨毯、染物などを作る作業場が出来て行った。
これにより、交易が活発になり、1596年には、毎週火曜日に開かれる青空市が開催されるようになった。
教皇領としての歴史から、16世紀にフランス各地で起こったユグノー戦争の影響は受けなかった。
1793年、フランス革命時に、新設されたヴォクリューズ県に編入された。
第2次世界大戦では、連合軍の空爆を受けた。
戦後、骨董品の市が開催されるようになり、パリに次ぐ規模の骨董の集積地として知られるようになった。
見所:
リル・シュル・ラ・ソルグは、「南仏のヴェニス」と呼ばれ、ソルグ川と張り巡らされた運河により、乾燥したプロヴァンスの中では、潤いのある街である。
街には、200以上のアンティークショップがあり、骨董市に多くの客が訪れる。
○ ノートルダム教会(Eglise collégiale ND des Anges)
その起源は、古代ローマ時代に溯り、12世紀にロマネスク様式で建築された。
内部は、バロック様式で聖母の戴冠をモチーフにした装飾が美しく、17世紀に建造されたパイプオルガンがある。
○ ムスティエ・コレクション(Pharmacie de l'Hôpital et sa collection de faïences de Moustiers)
18世紀に建てられた病院の薬局に、ムスティエ(Moustiers)の陶器の壷のコレクションを所蔵する。
○ メゾン・ルネ・シャール−ホテル・ドナドゥイ・ド・カンプルドン(Maison René Char - Hotel Donadeï de Campredon)
18世紀に建築されたホテルで、現在はアート・ギャラリーになっている。
ルネ・シャールのコレクションや、ミロ、モーガン、デュフィなどを所蔵している。
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