☆ 地図と写真(panoramio)
フランス南部の高地を源流とするロワール川は、オルレアンから進路を西にとり、ロワール渓谷、トゥールを経て、ナントで大西洋に注ぐ。フランスでは、北フランスで最も心地よい気候を意味する形容に、「ロワール谷の気候」と言う。
このため、ロワール渓谷には、シャンボール城をはじめ数多くのシャトーが建てられ、数々の名城があることから「フランスの庭園」とも。古代から中世のヨーロッパの君主や貴族の住居は実践的な城であったが、16世紀になり平和な時代が訪れると、城郭建築に邸宅建築の性格を加えた館に変化して行った。
この地は、ジャンヌ・ダルクが登場する舞台で有名。1328年、フランス国王として君臨したカペー朝シャルル4世の死を契機に、フランス王位継承権を巡って、シャルル4世の従兄弟に当たるフィリップ6世(ヴァロア・フィリップ)と、シャルル4世の妹イザベルを母とするイングランド王エドワード3世との間で、百年戦争(1337年〜1453年)が勃発した。
ヴァロア朝の第5代国王シャルル7世(在位1422〜61年)の頃は、百年戦争で連戦連敗を続け、領土はブールジュとその周辺を支配するにすぎず、滅亡寸前の状態に。
そして、ついにイングランドは、1428年に拠点のオルレアンを包囲。その時、フランスの窮地を救ったのがジャンヌ・ダルク。形勢は逆転、イングランド軍は大敗、撤退。フランス軍はその後も、連戦連勝を続け1450年ノルマンディーを奪回。そして北フランスのイングランド領の大半を奪取、百年戦争に終止符が打たれた。
こうして、1598年に王家が宮廷をパリに移すまで、ブロア城を中心に、各城にも手が加えられ、フランスの中心地となり、典雅なフランス語が発達したことから「フランス語の揺籃地」とも呼ばれる。
最初に世界遺産に登録されたシャンボール城は、ロワール川の支流コソン川沿いの村シャンボールに、フランソワ1世が1519〜50年頃に建設した、フランスの初期ルネサンス様式の城館で、装飾はイタリアの強い影響を受けている。
2000年には、メーヌ川からシュリー・シュル・ロワールまでの渓谷の主要部分が「シュリー・シュル・ロワールとシャロンヌ間のロワール渓谷」として地域を拡大して、世界遺産に登録された。
それでは、ロワール渓谷の美しいシャトーをお楽しみ下さい。
ロワール渓谷の城、これまでの記事へのリンク・・・
シャンボール城、ブロワ城、アンボワーズ城、シュノンソー城、ロシュ城、
アゼ・ル・リドー城、アンジェ城、ヴィランドリー城、ショーモン城ランジェ城、
ソーミュール城、シノン城、モンプーポン城
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