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スペイン北部、ラ・リオハ州(La Rioja)は、スペインを構成する自治州の1つで、リオハ・ワインの生産地として有名。
この地方は、ログローニョという正式な地名でも知られ、10世紀頃、ナヴァール王国とカスティーリャ王国が争った地域で、最終的には、1173年にカスティーリャ王国に併合された。
ラ・リオハ州、サン・ミジャン・デ・ラ・コゴジャ(San Millan de la Cogolla)には、聖エミリアヌス(St. Emilianus / San Millan、473〜572年頃)に因んだ、修道院がある。
聖エミリアヌスは、この地方の羊飼いから、Berceoの教区司祭となるも、職を辞して山にこもり、やがて彼を慕う者とともに始めた隠遁生活が修道院(Benedictine Abbey of La Cogalla)となっていった。
6世紀に始まったスソ修道院は、簡素な建物であったが、1050年には、ベネディクト会のユソ修道院に発展し、下方のカルデナス渓谷(Cardenas)に、ルネサンス様式で建てられた。
現存する最古のカスティーリャ語(Castilian)の文書が書かれたロマネスク様式のスソ修道院(スソは「上方」の意味)と、これを引き継ぎ、16世紀初期から今日までキリスト教の修道院として長い歴史を刻んできたユソ修道院(ユソは「下方」の意味)が、1997年に、「サン・ミジャンのユソ修道院とスソ修道院」として、世界遺産に登録されている。
見所:
〇 スソ修道院と考古学的遺跡群(Suso Monastery and Archaeological Sites, ID 805-002)
世界で使われているスペイン語の誕生した地。聖アウグスティヌスがラテン語で書いた注釈 Glosas Emilianenses の写生文書に、カスティーリャ語が書き込まれた。現存最古のカスティーリャ語文書として貴重で、マドリッド郊外のサン・ロレンソ・デ・エル・エスコアリアルに保管されている。
絶壁にもたれかかるように建っている教会、11世紀に建てられた聖オリア礼拝堂、聖エミリアヌスの横臥した死者像が保存されているサン・ミジャン祈祷所、岩をくり貫いて造られた小さな礼拝堂群(その1つが聖エミリアヌスの墓)など。
〇 ユソ修道院と修道院菜園群(Yuso Monastery and Monastic Kitchen Gardens, 世界遺産登録ID 805-001)
1050年に、ルネサンス様式建てられたが、1367年に、イングランドのエドワード黒太子に荒らされ、16〜18世紀のルネサンス様式やゴシック様式で再建された。
修道院の入り口にあるシマンカスの戦いを描いた「ムーア人殺しの聖エミリアヌス」のレリーフ、エル・グレコの画派に属する修道士フアン・デ・リッシ(Juan de Ricci)によって17世紀に描かれた主祭壇の祭壇画、天井にあるフレスコ画。
16世紀半ばのゴシック・フランボワイヤン様式とルネサンス様式(2階部分)の2階建ての回廊と、11世紀の聖エミリアヌスの櫃などを納めた祈祷所、ルネサンス期からバロック期のフアン・デ・リッシやムリーリョの宗教画、12世紀のクルミ材の聖母像のある小美術館など。
☆ 写真集
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☆ www.spain.info
☆ ユネスコ世界遺産HP
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★San Millan de la Cogolla (viajar24h.com)
YouTube動画 その2
★Himno de La Rioja
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★LA RIOJA (la tierra con nombre de vino) PARTE2/2
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