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バエサ(Baeza)は、スペイン南部、アンダルシア州ハエン県にある人口約1万5千人の町。マドリッドから列車で約3時間半。
南のグアダルキビル川(Guadalquivir)、北のグアダリマル川(Guadalimar)に挟まれた山地の上にある。街の周辺は、オリーブ畑が連なる。
ローマ時代に築かれた町であるが、今日では、イタリア・ルネサンスの建築がよく保存されていることで知られ、12km離れた東隣の町、ウベダ(Úbeda)とともに、2003年、「ウベタとバエサのルネサンス様式の建築物群」として世界遺産に登録された。
「双子の町」といわれるバエサとウベダは、イスラム勢力がイベリア半島に進出した際、イスラム教徒に占領され、イスラム文化が開花し、ルネサンス様式やゴシック様式の建造物のほか、イスラム建築も残っている。
中世には、人口5万人のムーア人の街として繁栄していたが、1227年、カスティーラ王フェルディナンド3世のキリスト勢力軍に敗れた。アンダルシア地方で最も早い時期にキリスト教徒に奪還され、カスティーヤ王国に併合された地域にある。 コルドバやウベラにある門と、バエサのアーチはムーア人の残した要塞の名残。
16世紀には、織物生産でバエサもウベダも潤い、司教座と大学が置かれた。地元の富豪、名士達は、著名な建築家を雇い入れ、宮殿、教会、広場を当時ファッショナブルなイタリア・ルネサンス様式で造っていった。
17世紀に、経済が破綻したが、このことが不幸中の幸いで、その後新規の建物が建たなかったことから、バエサのルネサンス様式の建築物がそのまま残されることに。また、新大陸ラテンアメリカでの都市設計にも大きな影響を与えたとのユネスコの評価。
このため、バエサの街並みは、スペインよりもイタリアに近く、明るく、統一感、均整のとれたものに。
バエサのルネサンス様式の建築物の主なものは、1538年に創設された大学(現在はグラナダ大学のサマースクール)、カテドラル、ハバルキント宮殿、スペイン広場などで、それぞれ近接している。
見所:
○ カテドラル(Catedral)☆ 写真集 @ A B A B C D E F G H
イスラム寺院跡に建設された。ムデハル様式の礼拝堂が3つ、 ゴシック様式の礼拝堂が1つあり、ゴシック様式の廻廊も有名。
○ ハバルキント宮殿(Palacio de Jabalquinto)☆ 写真集 @ A
ゴシック様式の宮殿で、18世紀初頭から司教本部として使われている。もとの建物から、 その後幾度もの改修が行われ、 ゴシック様式のファサード、 ルネサンス様式の中庭、 バロック様式の階段などが見物。
○ 市庁舎(Ayutamiento)☆ 写真
市庁舎の建物は、かつて牢獄や裁判所として使われていた時代も。
☆ 写真集
☆ 写真集 @ A B C D E F G H I
☆ 写真集 J K L M N O P Q R S
☆ 写真集
☆ 写真集
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☆ ユネスコ世界遺産HP
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