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ウベダ(Úbeda)は、スペイン南部、アンダルシア州ハエン県の町で、人口約3万6千人。
2003年、12km離れた西隣の町、バエサ(Baeza)とともに、「ウベタとバエサのルネッサンス様式の建築物群」として世界遺産に登録された。
歴史は、先史時代まで遡るが、ローマ人、西ゴートの時代を経て、イスラムの時代には重要な町になり、後ウマイヤ朝のアブド・アッラフマーン2世(在位:822〜52年)によって、再整備された。
1212年、アルフォンソ8世が、一旦、この町を奪ったが、まもなく奪い返された。
1233年、カスティーリャ王フェルナンド3世(在位:1217〜52年)が、レコンキスタの結果、支配下に収めたが、その後、長きにわたって、イスラムと、キリスト、ユダヤの文化が共存した。
ウベラは、グラナダとカスティーリャの境界となり、地理的な戦略上重要であったため、カスティーリャ王は、カスティーリャとレオンからの人口の増加を図るため、種々の優遇措置を講じた。
都市の防衛、土地の所有などを規定したクエンカ都市法(Fuero de Cuenca)に基づき、これを運用する委員会を巡って権力の世襲者間の争いが熾烈になっていった。
その後、カルロス1世(在位:1516〜56年)の宰相フランシスコ・デ・ロス・コボス(Francisco de los Cobos)を排出したコボス家がこの町を支配した。
コボスが、フィレンツェのような美しい街を造りたいと、ルネサンス様式の都市設計を用いて、街造りに力を注いだ結果、バスケス・デ・モリーナ広場(Plaza Vázquez de Molina)を中心に、 壮麗な教会や宮殿などの美しい建築物が残され、ウベダは、「アンダルシアの隠れた宝石」と言われるように。
見所:
ウベダは、ひまわり畑、オリーブ畑に囲まれたアンダルシアの丘の上にある町。旧市街の中心地バスケス・デ・モリーナ広場の周囲には、歴史的モニュメントが立ち並んでいる。
○ バスケス・デ・モリーナ宮殿(Vázquez de Molina Palace)☆ 写真集 @ A
フェリペ2世の宰相を務めたバスケス・デ・モリーナが建てさせた宮殿で、かつて正面の装飾に鎖がかかっていたことから、チェーン・パレスとも呼ばれ、現在はウベラの市庁舎になっている。
○ エルサルバドール教会(Capilla del Salvador )☆ 写真集 @ A B C D E F G H
カルロス1世の宰相フランシスコ・デ・ロス・コボスによって自身のパンテオンとして建てられた。この礼拝堂は町を代表する建築物で、そのファザードはアンダルシアで最も美しいと言われる石の彫刻。
○ デアン・オルテガ宮殿(Deán Ortega Palace) ☆ 写真集 @ A B C D
隣のエルサルバドール教会の主席司教の館で、16世紀のルネサンス様式の建物。現在は、パラドールとして使用されている。
○ サンタマリア教会(Saint Mary of the Royals Alcazars church) ☆ 写真
かつてのモスク跡に建てられた教会で、ゴシック、ルネサンス、バロックの様式が混在する。スペイン内戦で甚大な被害を被ったが、1983年以来復旧のため閉鎖中。
○ サンチャゴ病院(Hospital de Santiago) ☆ 写真
16世紀末に建築され、鐘楼とルネサンス様式の中庭がある。
☆ 写真集 @ A B C D E F G H I
☆ 写真集
☆ バーチャル・ツアー
☆ www.ubedainteresa.com
☆ ユネスコ世界遺産HP
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